ハワイの不動産事情

オアフ島:販売戸数は減少しても価格は上昇

オアフ島の2月の住宅価格は、昨年同月と比較すると穏やかな上昇に留まっています。ホノルルリアルター協会 (HBR:Honolulu Board of Realtors) は、戸建ての販売は4%減少し、コンドミニアムも同様に17%減少したと発表しました。

戸建ての中間価格は789,000ドルで、昨年同月の772,500ドルからは2.1%上昇しており、販売戸数は2月が208戸で、昨年同月の217戸よりも4.1%減少しました。

コンドミニアムも同様に、販売戸数は321ユニットと昨年同月の385ユニットから16.6%も減少しましたが、価格は415,000ドルで、昨年同月の409,000ドルからは1.5%上昇しました。

2019年HBR会長のジェリー・ブライディー氏は、「1月と同様に、2月のオアフ島の販売はスローダウンをしているが、戸建てとコンドミニアムの両方で、穏やかではあるが価格が上昇している」として、「販売戸数は、昨年比で2桁の伸びを示している」とニュースリリースで述べています。

「販売戸数の維持と穏やかな価格上昇、そしてあらゆる価格帯での在庫数の増加は、全て住宅市場が健康的な証拠を示している」と結んでいます。

<Source: Pacific Business News>

2018年のオアフ島では販売戸数は減少したが、 価格は上昇

ホノルルリアルター協会 (HBR) は、2018年12月のオアフ島の既存住宅販売は、戸建ての中間価格 (Median Sales Price) が5%上昇し788,000ドルになり、販売戸数は昨年同月比で28%減少したと発表しました。

12月の戸建ての販売戸数は259戸と、2017年12月の361戸から28.3%減少しました。既存住宅の中間価格は788,000ドルとなり、2017年12月の750,000ドルから5.1%上昇しました。コンドミニアムの販売も同様に減少し、販売戸数は440ユニットと2017年12月の461ユニットから4.6%減少しました。中間価格は398,500ドルとなり、2017年同月比では1.6%下がりました。

物件が市場に出てから成約するまでの日数を示すDOMは、戸建てが12月は30日と2017年の20日から延びており、コンドミニアムも同様に18日から25日へと延びています。マーケットがスローダウンしているように見えますが、米国では1ヶ月以内での成約は極めて早いのです。

販売可能な物件数 (在庫数) は、2018年12月は戸建てが2.8ヶ月分となり、2017年12月の2.1ヶ月分から33.3%増加しており、コンドミニアムも同様に2.3ヶ月分から2.9ヶ月分へと26.1%増えています。

中間販売価格を左右する成約価格は、戸建てがリスティング価格の98.6%、コンドミニアムが99.6%と、それぞれ2017年12月よりも1.2%、2.0%上昇しました。

2018年通年として、物件の販売戸数はともに減少しました。戸建ての販売戸数は2017年が3,908戸、2018年は3,609戸で7.7%の減少、コンドミニアムは2018年が5,679ユニット、2017年が5,824ユニットで2.5%減少しました。しかし中間価格は、戸建てが755,000ドルから790,000ドルへと4.6%上昇し、コンドミニアムも405,000ドルから420,000ドルへと3.7%上昇し、戸建てとコンドミニアムの両方で価格が上昇しました。

<Source: HBR>

ホームオーナーは買い替えのため、価格の動向を 注視している

新しい消費者動向を調査した大手の不動産リサーチ会社、コアロジック (CoreLogic) は、「全米の多くのホームオーナーは、現在の持ち家を売却した際の利益を、そのまま次の家に買い替える時のダウンペイメント(ローンの頭金)として利用したり、現在の価格の上昇などを考慮して、もう少し様子を見ていれば、さらに物件価格が上がるのではと期待していることが判明した」と発表しました。

今後10年以内に買い換える人たちの66%は、「現在住んでいる自宅を売却しなければ、新居の購入は出来ない」と回答しており、最近マイホームを購入したバイヤーの35%は、「今まで住んでいた自宅を売却した利益を頭金としていれた」と回答しています。

「マーケットによっては、ホームバイヤーやセラーは、現在の価格上昇などを注意深く見ており、今後も価格が上昇していくのかを見極めている」とコアロジック社のCEO兼社長のフランク・マーテル氏は述べており、「売ることにより、ホームオーナーは投資に対しての最高のリターンを得ることができ、多くの売却益が出れば、それがそのまま頭金として利用でき、購入物件やローンを組むのに有利であることを知っている」と続けています。

コアロジック社のレポートによると、ホームプライス・インデックスは全米で上昇しており、8月の昨年同月比で5.5%上昇しており、1年後の2019年8月までに、さらに4.7%上昇すると予想しています。

<Source: Pacific Business News, CoreLogic>

ホノルルは全米で最も好まれる都市の1つ

個人消費のウェブサイトであるウォレットハブ (WalletHub) 社の新しいレポートによると、ホノルルは全米の100大都市の中で、最も緑に囲まれている都市の1つとしてランクされていることが明らかになりました。それによると、ハワイ州の州都であるホノルル (Honolulu) は、「2018年全米で最も好まれる都市 (2018’s Greenest Cities in America)」で、6番目にランクされています。

このレポートでは、全米の100都市を26項目にわたり、環境面に配慮したライフスタイルを提供しているかどうかを調査しました。この26項目には、一人当たりのグリーンハウス・ガス・エミッション(greenhouse-gas emissions:温室効果ガス放出量)、スマート・エネルギー政策 (smart-energy policies) 、環境に優しい仕事 (green job opportunities) の創出などが含まれています。

レポートによると、メインの4つの項目で、ホノルルは環境面で5位、交通機関 (public transportation) で2位、エネルギー資源が24位、ライフスタイルとその政策面で5位となっています。

そのほかでホノルルが際立った項目は、一人当たりのグリーンハウス・ガス・エミッション部門で5位でした。

その他の部門でホノルルが上位にランクされているカテゴリー
5位:一人当たりのグリーンハウス・ガス・エミッションの低さ
1位:グリーンスペース (緑地面積:green space) の広さの割合
1位:一人当たりのファーマーズ・マーケット (farmers markets) の比率

このレポートの中で、最も緑に囲まれていると認められた都市は、カリフォルニア州のサンディエゴ (San Diego) で、続いて同州のサンフランシスコ (San Francisco) 、そして米国の首都であるワシントン, D.C.(Washington, D.C.) がトップ3となっています。

逆に最低と評価された都市は、メキシコ湾に位置する南部のルイジアナ (Louisiana) 州のバトンルージュ (Baton Rouge) でした。

<Source: Pacific Business, NewsWallet-Hub>

コンドミニアムのブームはアラモアナ&カカアコ地区へ

ハワイを訪れた方は、すでに新しいマンション群(英語ではコンドミニアムと呼ぶ)がアラモアナ・ショッピングセンター(Ala Moana Shopping Center)のダウンタウン寄り、つまり西側の地域に続々と建てられているのをご存知でしょう。

この西側の地域は2つに分かれており、ショッピングセンターの周り一帯をアラモアナ(Ala Moana)地区、その西側でダウンタウン寄りをカカアコ(Kakaako)地区と地元では呼んでいます。この2つの地域では、今後15年ほどで、4,000戸に及ぶコンドミニアムやホテルコンドミニアムの開発が予定されており、すでにその一部が始まっています。

マップに示すように、アラモアナ地区では、メインのカピオラニ大通り(Kapiolani Blvd.)を中心として、ザ・セントラル・アラモアナ(The Central Ala Moana:43階建て、513ユニット)、アズーレ・アラモアナ(Azure Ala Moana:41階建て、410ユニット)、ハワイシティープラザ(Hawaii City Plaza:26階建て、163ユニット)、ハワイオーシャンプラザ(Hawaii Ocean Plaza:40階建て、207ユニット+200ホテル室)と、2つのタワーからなるスカイ・アラモアナ(Sky Ala Moana:1つは474ユニット、もう1つは300ホテル室)などが、現時点で許認可を得ているプロジェクトです。コンベンションセンター近辺には、建設中のカピオラニ・レジデンス(Kapiolani Residence:45階建て、485ユニット)、マンダリン・オリエンタルホテルレジデンス(Mandarin Oriental Hotel Residence:36階建て、125ユニット+109ホテル室)などがあります。

また、このアラモアナ地区には、ショッピングセンターに隣接して建てられ、昨年末に完成した最高級コンドミニアム「パークレーン(Park Lane:8階建て、217ユニット)」もあります。

一方、カカアコ地区には、2016年末に完成したコレクション(Collection:43階建て、397ユニット)、シンフォニーホノルル(Symphony Honolulu:45階建て、388ユニット)、2017年に竣工したワイエア(Waiea:36階建て、171ユニット)、アナハ(Anaha:38階建て、311ユニット)、ケアホウ・プレイス(Keauhou Place:43階建て、423ユニット)、今年完成するアエオ(Aeo:41階建て、466ユニット)、現在販売中のアアリイ(A’alii:42階建て、751ユニット)、2019年完成予定のケ・キロハナ(Ke Kilohana:43階建て、424ユニット)などがあり、2019年初頭から販売開始のコウラ(Koula:41階建て、565ユニット)のプロモーションも始まるところです。

住宅不足が深刻なホノルル住民のためのプロジェクトとして、これらのコンドミニアムや複合型など様々なものがあります。現在、オアフ島西側のカポレイを起点に建設されているホノルル・レールトランジット(Honolulu Rail Transit)と呼ばれる高架線の第1期の終点は、アラモアナ・ショッピングセンターとなっており、進捗に多少の遅れはあるものの、2025年には完成の予定です。カカアコでは、今年の5月にアエオの1・2階部分にホールフーズ(Whole Foods)がオープンし、増床されたショッピングセンターでは地元のフードランドファームズ(Foodland Farms)が営業を開始し、隣接したモールにはカリフォルニアを本拠地とするニジヤ(Nijiya Market)も入るなど、居住地域としてますます発展していくことでしょう。