不動産ニュース

HI 5-0 Market Snap Shot – No.1

「トゥデーズ・スナップショット」は、全米リアルター協会(NAR:National Association of Realtors)が発表している『年次レポート』や全米の消費者動向などのニュースを、1ページにまとめてお届けします。米国の最新のトレンドをお届けします。

HI 5-0 Market Snap Shot No.1

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HI 5-0 Today’s Real Estate News No.22

弊社が発行する「トゥデーズ・リアルエステイト・ニュース」は、いま米国社会で起きているさまざまな出来事から、消費者のトレンドや市場のトレンド、さらには住宅不動産に関するマメ知識まで、独自の視点でピックアップして紹介しています。

Today's Real Estate News No.22

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全米規模のホームエクイティーの増加傾向は今後も続く

不動産の調査会社大手のコアロジック社は、2018年第1四半期の「ホームエクイティーレポート」で、モーゲージ、いわゆる住宅ローンを持っているホームオーナーは、昨年からの1年間でエクイティー (含み益) が13.3%も増加したと発表しました。ホームオーナーは平均で、昨年の第1四半期から2018年の同時期までに16,300ドルもの含み益を蓄積しています。これは、過去4年間で最も成長率の高い1年でした。

「ここ最近、住宅価格の上昇が顕著に見られるようになり、そのためホームエクイティーが築かれ、多くの家庭で含み益がマイナスからプラスに転じている」とコアロジック社のエコノミスト、フランク・ノーサフト氏は述べています。

米国本土の西部諸州は最も大きなエクイティーの利益を得ており、カリフォルニア州のホームオーナーは平均で51,000ドル、ワシントン州は同様に44,000ドルの含み益を出しています。

前述のエコノミストは、「ホームエクイティーは今後も全米の至る所で増えてくる」として、「特に太平洋側の西部諸州は、住宅価格の長期間の上昇がエクイティーの蓄積を呼んでおり、今後もこの地域では、強い経済成長と消費の需要増加により、エクイティーの上昇傾向は続くと思われる」と結んでいます。

<Source: CoreLogic>

全米での住宅取引価格は上昇の傾向

全米リアルター協会(NAR)が最近行った「リアルター・コンフィデンス・インデックスサーベイ」、これはリアルターに最近の取引に関する調査をした結果ですが、直近の2月の調査では、取引の3分の1以上の37%が、販売価格 (Listing Price) か、それ以上で成約されたとのことでした。一年前の時点では、全体の35%が販売価格以上で取引されていました。さらに遡ると、2012年から2015年までは、全体の25%がそうでした。

「購買意欲が住宅供給を上回っており、住宅価格を押し上げる要因になっている」と、NARのエコノミストのブログにも記載されています。

この調査では、全体の17%が販売価格以上で成約されており、その中の87%は販売価格の1〜10%以上で、7%は10〜20%以上で、6%は20%以上で売買されています。

現在の住宅市場をみると、今後も、バイヤーは購入のためには今以上に高額を支払わないと購入できないかもしれません。エコノミストも、「この兆候は、2018年いっぱいは続く」と推測しています。

2012年の時点では、全体の物件の34%は販売価格が150,000ドルでしたが、2018年の3月時点では、その比率は全体の22%へと減少しています。州ごとや地域での格差はあるにしても、物件価格は全体で上昇傾向にあり、当分の間はこの流れが続いていくようです。

<Source: Realtor.Mag>

4月の住宅販売戸数は、在庫数減少に比例して伸びず

全米リアルター協会(NAR)は、3月までは連続して販売戸数が伸びていたが、4月はいったん小休止したような状況であると発表しました。

既存住宅全体の販売戸数は、季節調整済みの数値で546万戸ペースと前月から2.5%減少しており、昨年同月比でも1.4%下がっています。これは2ヶ月連続して、年間販売ペースが減少していることになります。既存住宅全体とは、戸建て、コンドミニアムやコープなどを含んだ全体数です。戸建ての季節調整済みの4月の販売戸数は、3月の499万戸から3.0%減少した484万戸レベルになり、コンドミニアムの季節調整済みの販売戸数は、3月より1.6%増加した620,000ユニットとなり、昨年同月と変わりませんでした。

「販売戸数の伸び悩みの主な原因は、マイホームを購入したいという需要に応えられるだけの在庫数(Inventory:販売可能な物件数)が市場に出ていないことだ」とNARのチーフエコノミスト、Dr.ローレンス・ユン (Dr. Lawrence Yun) 氏は述べ、「金利は上昇しているが、雇用状況の促進と順調な景気の流れによりバイヤーをつなぎとめている。しかし、在庫数の少なさはここ数年でも最低値で、住宅価格の高騰が多くのバイヤーの〝購入できる範囲〟を超えてしまっている」と指摘しています。

現在の在庫数の少なさにも関わらず、物件は好調に売れています。バイヤーの強い需要と在庫数の少なさが、物件の販売スピードを加速しています。

ここで、5月のニュースリリースの個別の項目を見てみましょう。

住宅価格 (Home Price):4月の全ての既存住宅の中間値は257,900ドルと、昨年同月よりも5.3%上昇しています。4月の戸建ての中間価格は259,900ドル、コンドミニアムは242,500ドルでした。

在庫数 (Inventories):4月末時点のNARの在庫数は、3月より9.8%増加して180万戸レベルになっています。これは、1年前よりも6.3%減少しています。現在の販売ペースでは、4ヶ月分の在庫数となっています。

成約日数 (Days on the Market):4月は、物件が市場に出てから成約されるまでに26日かかっています。これは1年前の29日よりも短縮されており、ここからもマーケットが好調であることが伺われます。ユン氏は、「市場に出ている物件は、気がついたら成約されている状況で、NARがこのデータを取り始めた2011年5月以来、もっとも短い期間で売買されている。1ヶ月以内での成約は、このデータを取り始めて以来の早さだ」と述べています。

キャッシュでの取引 (All-Cash Sales):現金取引の割合は、4月は21%となり、昨年と同様です。個人の投資家が一番多く、15%を占めています。

困窮な販売物件 (Distressed Sales):これらは一般的にフォークロージャーやショートセールスに関わる物件を意味し、この4月には全体の3.5%に留まっており、NARがデータを収集し始めた2008年10月以来の最低値です。昨年と比べても、5%減少しています。

<Source: NAR>