ハワイの不動産市場統計

ホノルルリアルター協会 (HBR) の9月におけるオアフ島の既存戸建住宅販売価格は昨年比で3.5%増加しており、中間価格は73万ドルで2014年9月時の678,500ドルから7.6%上昇しました。この価格は既存住宅販売価格の最高値を更新しています。これまでに記録された最高額は2014年11月時の719,500ドルでした。
同月のコンドミニアムは、中間価格が36.6万トドルで昨年同月時の34.7万ドルから5.5%増加、販売戸数でも昨年の415ユニットから480ユニットへ15.7%増えました。
成約数を示すペンディング・セールス(Pending Sales)は9月時で611ユニットと昨年時の553ユニットから10.5%増加、今年1~9月通年の販売状況 (Closed Sales)も3,609ユ ニット(昨年)から3,792ユニットに5.1%増えています。
リスティング(販売)価格から成約価格(Purchase Price)を割り出した成約価格指数(% of Original Listing Price Received)は、戸建が98.7%(昨年同月97.1%から+1.6%)、コンドミニアムは99.2%(昨年時97.7%から+1.5%)でホノルルの市場かが堅調であることを示していま
す。
他島の市場を見てみると、マウイ島の戸建は573,300ドル(昨年9月時の57万ドルから+1%、8月時からは+4%)でした。コンドミニアムは399,500ドル(8月時の35.5万 ドルから+9%、昨年比では-14%)でしたが、販売戸数では昨年同月より+25%の108ユニットだったようです。
カウアイ島は、戸建の販売価格が55万ドル(昨年同月の522,500ドルから+5.2%)。コンドミニアムは39万ドル(昨年時 24万ドルから+62%)。この島は市場が小さいため販売されている物件価格により中間価格が大きく異なります。
ハワイ州の中で一番大きな面積のハワイ島は、戸建の中間価格値が367,500ドル(昨年9月時の331,500ドルから+10.8%)で、コンドミニアムは375,000ドル(昨年の318,000ドルから+17.9%)でした。一見コンドミニアムの数値が戸建よりも高くなっているように見えますが、今年1~9月時の通年でみると27.5万ドルとなっており、昨年同時期の29.5万ドルからは6.7%下がっています。

ラグジュアリー物件が望まれる条件

不動産流通大手コールドウェルバンカーラグジュアリー部門を担当するプレヴュー・インターナショナルが全米人口1.5%の富裕層を対象に行った最近のアンケート調査によると、54%の回答者が物価上昇にもかかわらず不動産市場に注目しており、その割合は昨年の48%から12%も増加したようです。

その理由として、① 投資先として魅力がある (40%) 、② 投資先に住みたいという願望がある(39%)、③ 株式投資と比較して安定感がある(38%)、④ 現在の低金利を利用したい(31%)、などが挙げられています。

また、回答者の43%は過去5年間以内に資産の38%を不動産に投資しており、その内の57%が現金によるものでした。

ラグジュアリーバイヤーが住宅不動産を購入・投資する際に最も望む条件は以下の通りです。

  1. 手直しが不要なムーブイン・コンディションであること(43%)
  2. 住宅装備がスイッチひとつで全て操作できるような全自動式であること(41%)
  3. 環境配慮型建築物(LEED Certified)であること(36%)
  4. 間取りがゆったりしたオープンフロアプランであること(36%)
  5. 家でエクササイズが可能なジムスペースがあること(34%)
  6. ホームシアターがあること(32%)
  7. 室内が安全であること(30%)

年齢層によっても平均的な不動産投資額が異なるようで、ジェネレーションX世代(1960~1980年代前半):524万ドル、ミレニアム世代(2000年):496万ドル、ベビーブーマー世代(1940~1964年):155万ドルという統計が出ています。

<コールドウェルバンカー・プレヴューインターナショナル&イポソスコネクト>

既存住宅が2007年時のピーク価格を上回る

全米リアルター協会(NAR)は最近のレポートで、マイホームを購入するバイヤーの需要と現時点での限られた販売可能在庫戸数が既存住宅価格を引き上げて、住宅ブーム時に記録した2006年の既存住宅中間販売価格のピーク価格を上回っていると報告している。
既存住宅全体(戸建、コンドミニアム、タウンハウスとコープ)の6月時の中間価格は23.64万ドルとなっていて、昨年同月時との比較では6.5%増加している。これは2006年7月時に記録したピーク価格の23.04万ドルを6,000ドル上回っていることになる。
また、NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏によると、価格の上昇に押されて既存住宅販売もここ8年では最速のペースとなっているとのことで、基本的には春からシーズンに入るが、この春はリッセッション時から最も強いマーケットになっていると述べている。
ユン氏は、「ここ数ヶ月はとても販売は好調で、これは2007年年初に記録して以来のことで、この動きの背景には1年以上にも及ぶ失業率の低下と就業率の増加というプラス要因によっており、経済が活性化してきていることが家庭でマイホームの購入へと繋がっている」と説明している。
また、「この数ヶ月の販売の好調は、春に一時期秋口には金利が上昇するとされた時があり、今買わないで待っていれば、何れはローン利率だけでなくコストが膨らむとみた消費者が多かった影響もある」としている。
6月の既存住宅全体の季節調整済みの年間販売戸数は549万戸ペースと、前月よりは3.2%の増加、昨年同月時との対比では10%も増えている。販売ペースは2007年の2月以来の最高のペースで、全米の4地区全てで増加している。
全米での販売可能な物件数、これを在庫数と呼ぶが全米を通じてとても低く、6月時では0.9%,前年同月比でも0.4%
の増加ではあるが、まだ230万戸しかない。またこの数字は5ヶ月分の在庫数を示しており極めて低いレベルである。
「限られた販売可能な住宅戸数と強い消費者の需要が価格を吊り上げ、それによって消費者購買指数を押し下げる要因になっている。それぞれに地域の自治体で賃貸住宅あるいは戸建、コンドミニアム許認可を進めているがさらなるサポートが必要である」と前述のユン氏は続けている。
在庫数が少ないにも関わらず物件の販売ペースは落ちていない。全体の売買取引の実に47%は1ヶ月以内に売却されている。全体的には平均でそれでも34日間で売れている。これはこの項目(在庫数 : Inventoryと販売日数:DOM)の調査を開始した2011年5月以来最速のスピードである。
NARの2015年会長、クリス・ポリクロン氏は、「この夏のシーズンは需要が高くマーケットがすでにホットで、1つの物件に複数のオファーが入り徐々に価格が高くなり、結果的には販売価格を上回る成約価格となっているケースも多々ある。それに加えて逆にオーナーは高い価格で売れるのは希望することであるが、それを売却し購入する物件が見つからないのではと戸惑いを感じ売りに出すのを延期するケースも出てきている」と述べている。