オアフ島の住宅価格は今後も右肩上がりに成長

オアフ島の戸建て中間価格は、この6月に795,000ドルとなり今までの最高値を記録していますが、専門家は特に驚くことではないと指摘しており、リセッション後の既存住宅市場は、今後も引き続きゆっくり成長していくとコメントしています。

ハワイ州のエコノミスト、TZエコノミクス (TZ Economics) のポール・ブリューベーカー (Paul Brewbaker) 氏は、「今後5年間、住宅価格は年率で4~5%と安定的な成長を続けていくだろう」として、「ホノルルの住宅市場は、2009年から2012年の間にマーケットがボトム(底)になり、その反発として軌道修正をしながら成長し続けているので、毎年新たな記録を樹立している」と、地元経済紙パシフィック・ビジネスニュース (PBN: Pacific Business News) のインタビューで述べています。

ハワイの大手不動産会社、ロケーションズ (Locations) の社長兼CEOのスコット・ヒガシ (Scott Higashi) 氏は、市場の動きは驚いたことではないとして、「ホノルルの不動産市場は、堅実で継続して右肩上がりである」と説明しながら、「今年は昨年との対比で年間5%の価格上昇が期待されている」と続け、「不動産市場の動きは全て想定内」と述べています。前述のブリューベーカー氏も、「オアフ島の住宅市場はバブルまたはそのサイクルにあるというコメントは全く持って正しくない」としています。

ブリューベーカー氏は、「ホノルルの不動産市場が、このように安定的に成長をしていること自体が稀で、1990年代と2008年の2度のリセッション後に起きた価格の急上昇が、今起きていないのは、なぜなのかと問いただしてみたい」と述べ、オアフ島の販売可能な物件数(在庫数)が限られている現状が、価格を予想以上に引き上げているとも指摘しています。

また彼は、「ハワイは全てを島の外から持ち込まなければならないため、住宅供給も限られている。建設に必要な土地をデベロッパーが取得することは、とてもチャレンジングな状況下にある」として、「住宅供給を継続することは至難の技であるが、それが価格には転化されていない。ということは、住宅需要は以前と比べて弱くなっているのだろうか」と述べています。ブリューベーカー氏は、「ハワイで住宅を供給するデベロッパーの数は減少しており、現在は20~24のデベロッパーが新規のユニットを供給している。住宅問題を解決するのであれば、もっと多くの高層コンドミニアムを建てるべきだが、残念ながらそれには程遠い状況にある」とも述べています。

ヒガシ氏は、「オアフ島の既存住宅市場において、コンドミニアムの在庫数は多少改善されてきており、地域的には島の西側のワイケレ (Waikele) やワイパフ (Waipahu) 、東側のアラモアナ・ショッピングセンター近隣のカカアコ (Kakaako) などにバイヤー層が集
まってきている」と述べています。

2017年、オアフ島で最も価格の高い地域は、島の東側に位置するカハラ地区とその近隣のエリアで、東側に集中しています。

6月のコンドミニアム価格は下がりましたが、2017年通年では3.6%上昇し、399,000ドルとなっています。6月時に昨年対比で1.4%減少したのは、マーケットがクールダウンしたのではなく、低価格帯のコンドミニアムの販売が多かったことによります。事実、7月時の中間価格は、425,000ドルと最高値を記録しています。

前述のヒガシ氏は、「住宅価格は1年の間でも上下を繰り返す周期的なものなので、毎月の価格変動を見るよりは、通年 (year-todate)
の数字をフォローした方が、より市場を理解できる」と述べています。今年の1~6月の通年の戸建ての中間価格は750,000ドルで、昨年同時期と比べると3.2%上昇しています。

エコノミストは、戸建ての中間価格は今後も引き続き上昇し、2022年あるいは2023年には中間価格は100万ドルに届くのではないかと予測しています。両氏は、「オアフ島の市場は多くの取引が地元のバイヤーで行われており、海外の投資家にマーケットを左右されていない」とも述べています。

「ハワイは世界的に有名な避暑地で高級リゾート地ではあるが、オアフ島の不動産市場は地元に根付いている」とヒガシ氏は述べ、「現在は、日本からの投資が増加しており、カナダからは低迷しているが、これは為替の影響を受けているのだろう」と結んでいます。

<Source: Pacific Business News>